人と会うということは無駄が多いかもしれない。効率だけを考えれば、電話やメールで仕上げるのがよいでしょう。でも、その無駄のなかには、自分がそれまで知らなかった、輝くなにかが存在しているのではないかな。
Rallye Labelのコンピへ収録するため、one day diaryとorganic stereoのコラボで、楽曲を制作することになった時のこと。ふとした思いつきで、one day diaryの二人に会いに行きたくなった。
家田さんの家で、手作りビーフシチューをいただきながら、ゆったりとした時間。コラボ曲制作の打ち合わせという名目だったけど、それについてのやりとりはわずかで、他愛のないお話であっという間に時間が過ぎた。お散歩がてら等々力渓谷へ出かけたりもした。
「キャッチボール」をするように。それが今回の制作のキーワード。お互いが少し手を付けては、受け渡し、受け渡し、その繰り返し。受け取る度に、新しい響きが見えてくるうれしさ。
7割ほど仕上がってきたころ、今度は、one day diaryの二人が、僕の家まで会いにきてくれた。僕の住む東久留米のゆるやかな自然風景を気に入ってくれて、心地良いムードの中、新たなコーラスパートを録音。
最後に、僕がミックスをしてone day diaryがマスタリング、たっぷりと豊かな時間を通して、素晴らしい1曲が仕上がりました。
等々力渓谷の静かな景色や、東久留米のゆるやかな自然、手作りビーフシチュー、お腹をすかせて向かった中華料理店。3人で共有した記憶から、ひとつの作品が生まれました。この夏のすてきな思い出です。
等々力渓谷を歩く、
one day diaryのvocal、
松永さんの後ろ姿。
この後ろ姿からも、
制作のアイデアがふつふつと。
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なお、この楽曲は、10/6に渋谷にて開催されるイベント、rallye label presents ソコカシコの来場者特典としてプレゼントされる、非売品コンピCD『Rallye Cloak Japan 03』に収録されます。ラリー所属の日本人アーティスト総出演の、このイベント、オススメです!
One Day Diary × Organic Stereo / Jean's Not Happening (ペイル・ファウンテンズのカバー)ショートバージョンを含む、全6曲の試聴ができます→ http://snd.sc/1dlmeCg