2014年11月14日金曜日

ハモニカおじさん



枯葉が少しずつ積もってきた。
僕の大好きな季節。

小金井公園のベンチで
ハモニカを吹くおじさん。
その場に溶け込むような
すてきな音色。
どや!と奏でることなく、
でも、恥ずかしがる様子もなく。
この風景を演奏しているみたい。

まわりのみんなは
「聴く」というよりも、
「感じている」、そんな音色。

あのおじさんみたいな音を
僕も奏でたいな。
音楽をこんなところで学ぶとは。

あまりに、自然な演奏だから、
立ち止まる人は少ない。
でも、小さな子どもは、
おじさんに気づいている。

お母さんの手を離れて、
よちよち歩きで、おじさんに近づく。
ふたりは仲良く微笑み合う。
聴こえてきたのはアンパンマンマーチ。
小さな子どもは踊りだす。
こうやって聴くと、
飛躍のあるきれいなメロディに、
はっとする。

僕も、アンパンマンマーチを
練習しておこうかな。